通信カラオケの利点

楽曲データをリアルタイムに配信出来る為に、新曲CDの発売日と同時に、その楽曲を配信することが出来る。これは、ユーザにとって一番のメリットである。また、配信会社へ契約料とJASRACへ使用料の支払い、それにカラオケ機器を導入するだけでいつでも最新曲まで歌唱できる。そのために今まであったレーザーディスク・ビデオCD・CDグラフィックス等のディスクメディアを使ったカラオケシステムよりランニングコストが安価で済むためカラオケの低価格・大衆化をより進めた。これもユーザにとって好ましい事である。演奏中に流れるバックの映像はディスクチェンジャーに格納された20〜60枚程度のレーザーディスクやビデオCD・DVD、または内蔵されたハードディスクから曲にある程度合った映像が使いまわし的に流されるようになっている点が少々問題である。その楽曲に固有のプロモーションビデオや映画・アニメなどの映像が再生される楽曲もある。

通信カラオケの問題点及び改善点

2000年以前は、店舗によっては楽曲データ自体が少なかったり、背景映像用データの収録数も少なく、その場合は同じような映像がリピート再生されていた。バックコーラスが入るような場合、リズム・タイミングに合わせた人工音声によって作られた「アー」である事が多かった。一部機種では当初から生音声を織り込ませた楽曲もあった。再生される音のデータがMIDIデータであるため、レコーディングスタジオで収録した実際の演奏音を用いたレーザーディスクカラオケと比べると、音質が貧弱であったり、迫力感が薄れていた。また、バスなどの移動する物にはそもそも設置自体ができなかった。2000年以後、機器が高性能化し、光ファイバーなどによるブロードバンド回線の恩恵により、これらの点について改善が見られるようになった。たとえば、通信速度の高速化により楽曲データが豊富になり、バックコーラスや楽曲の演奏自体をレコーディングスタジオで収録したものをそのまま配信・演奏できるようになった。

通信カラオケ:第一興商:DAM

DAM(ダム、Daiichikosho Amusement Multimedia)は、第一興商が運用する業務用通信カラオケのシリーズ。初期の通信カラオケの弱点を次々と克服し現在業界トップとなっている。音質、映像、曲数のバランスが良いため、DAMは業界最多で通信カラオケの普及につながっている。主に4つの世代に分かれ、古い順に、DAMシリーズ、cyber DAM(サイバーダム)シリーズ、BB cyber DAM(ブロードバンドサイバーダム)シリーズ、premium DAM(プレミアムダム)シリーズに区別される。主な違いはハードディスクの容量の増加に伴い収録されている曲数やPVやCMの増加、あるいは、採点機能の多彩化があげられる。本人映像、PVの数は今や約3500曲にのぼり、他者を圧倒している点はDAMの大きな魅力の一つである。また、歌った曲をその場でCD録音して持ち帰れるなど多彩な機能を併せ持つようになった。プロモーションには土屋アンナを起用し、コンテンツの企画・開発では映像と番組制作にエム・ティー・ヴィー・ジャパン、音楽ジュークボックス「JUQUest」にソニー・ミュージックコミュニケーションズと提携している。

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